「脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンは、がん細胞にアポトーシス(細胞死)を誘導し、その成長を抑制する。一方、脂肪細胞から分泌されるレプチンはがん細胞の増殖を促進し、患者の予後を悪くしている可能性がある」という研究結果を、東京大医学部腫瘍外科のグループが突き止めた。
レプチンは
がん細胞の増殖を促進し、レプチンがOb-R(レプチン受容体)に結合すると、がん細胞の増殖に大きく関与するEGFR(上皮成長因子受容体)の活性化が起こることをin vitoroで明らかにした。
アディポネクチンは、がん細胞に天下したところ、アディポネクチン受容体を通してのアポトーシスが認められた。