「love hormone(愛のホルモン)」
オキシトシンは、人間関係や他人との心理的境界を健全に保つ能力に関係があると考えられているが、緊迫した状況でのストレスを軽減させるはたらきもあることが示され、ピッツバーグで開催された国際神経内分泌学会で報告された。
50組のカップルのうち半数にはオキシトシンの含まれる鼻腔スプレー薬を投与し、残りにプラセボ(偽薬)を投与した後、それぞれの抱える未解決の問題について模擬的に口論をさせた。唾液中のコルチゾル(ストレスの多い条件下で増大するホルモン)の濃度が測定され、カップルは自分たちの関係を評価するアンケートに回答した。
この結果、オキシトシン群では、プラセボ群に比べコルチゾル濃度に有意な減少がみられたという。さらにオキシトシン群の夫婦は、マイナスの感情もプラスの感情も素直に表現することができた。「心理学的見地からいえば、これはまさに争いを解決しようとする行動」らしい。
オキシトシン(脳下垂体分泌ホルモン)は、人を信じる能力や互いをいたわる能力に関わりがあるとされている。
夫婦げんかや友人との人間関係に悩んだときは、それを鎮める効果を期待して、鼻腔にシュッシュッとオキシトシンなんてことも^^。 効能外適応で薬事法違反になってしまうかw