コンプライアンス、CSRの国際規格が2008年に誕生する。
ISO 26000とは、SR(社会的責任)の国際規格として2008年に発行が予定されている国際規格。CSR(企業の社会的責任)という言葉の方がメジャーだが、ISOでは「CSRというと企業に限定される。政府や公共団体、非営利団体も社会的責任の対象」という観点からCを抜いて「SR」としたということなのである。(これは勉強になる^^)
この規格は、「ガイダンス文書とし、認証規格にしないこと」、「マネジメントシステム規格にしないこと」で2005年末時点では合意されているらしい。
なんと54カ国、24国際機関が参加して準備を進めているISOとしては過去最高の内容といいうことである。
【「ISO26000」が目指すもの】
企業などの組織が利害関係者との間に生じる社会的な責任を果たすことを目的とする。
コンプライアンス(法令遵守)や人権への配慮、知的財産権の管理、個人情報の保護、また企業・組織内の不正防止に向けた内部統制も含まれる見込み。
「SRの定義」
社会及び環境に対する活動の影響に責任を果たす組織の行動。それらの行動は、社会の関心及び持続的発展と整合のとれたものであり、倫理行動、遵法性及び政府間文書に基礎をおいたものであり、かつ、組織の既存の活動と一体化したものである。
「SRの範囲」
①環境、②人権、③労働慣行、④組織的な管理、⑤公正ビジネス慣行/市場ルール、⑥コミュニティ参画/社会開発、⑦消費者課題。
《参考ページ》http://www.meti.go.jp/press/20060523001/060523porutogaru.pdf