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週1回以上飲酒し1日当たりの飲酒量が日本酒3合以上に相当する男性は、時々(月に1~3回)飲酒する程度という男性に比べ自殺の危険性が2.3倍とした大規模疫学調査の結果が、厚生労働省研究班より発表され、英医学誌にも掲載された。
岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨城県水戸、新潟県柏崎、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古の9保健所(呼称は2004年現在)管内の40~69歳の男性4万3383人を、7~10年(平均8.5年)追跡した調査結果に基づいて、飲酒と自殺との関係について調べたもの。 「日本酒換算で1日3合以上」の飲酒者の自殺リスクは「月に1~3日」の2.3倍 登録時アンケート調査をもとに、飲酒状況でグループ分けした。 まったく飲まない人・・・・・・・・・・・23.8% 時々(月に1から3回)飲む人・・・・・・9.6% 定期的に(週に1回以上)飲む人・・・・・6.6% 定期的に飲む人については飲酒量を算出し次の4グループ分け検討している。 138g未満(1日当たり日本酒約1合未満相当) 138~251g(1日当たり日本酒1~2合未満相当) 252~413g(1日当たり日本酒2~3合未満相当) 414g以上(1日当たり日本酒3合以上相当) 《参考:アルコール量》 日本酒1合 = 焼酎や泡盛0.6合 = ビール大瓶1本 = ワイングラス2杯 = ウイスキーダブル1杯 追跡期間中に168人の自殺が確認され、最も飲酒量の多いグループの自殺リスクは、時々飲むグループの2.3倍だった。 定期的に飲む人では、飲酒量の多いグループほど自殺リスクが高くなる傾向がみられた。 一方、また、まったく飲まないグループでも、時々飲むグループより自殺のリスクが高くなっていた。 飲んでいたが止めた人の自殺リスクは、時々飲む人の6.7倍と、特に高いかった。 また、もともと飲まない人でも1.7倍で高い傾向であったが統計学的には有意差はなかった。 これまでの飲酒量と自殺リスクの関連について調べた前向きコホート研究では、飲酒量が多いほどリスクが高いという結果と、関連がないという結果に分かれていました。 この研究では、大量飲酒者に加えて、お酒を飲まないグループでもリスクが高くなる「U字型」の関連を示した初めての前向きコホート研究として評価できるものであった。 習慣的に大量飲酒をする人の自殺リスクが2倍以上高くなることがわかりました。さらに、予想しなかった結果ですが、飲酒しない人も自殺対策の対象として考慮すべき可能性が示された。 なぜ飲酒しない中年以降の男性で時々飲む人よりも自殺リスクが高くなったのか、他の集団ではどうなのか、今後さらに詳しく研究し、原因を確認する必要があります。 疫学研究における課題は、誤差・偏り(バイアス)の制御である。つまり妥当性(Validity)と精度(Precision)が問題になる。 バイアスということを考えると次の3つがおおかた考えられる。 ①セレクションバイアス 調査対象者が適切でない場合によって起こる 調査対象者自体に偏りがある。 ②インフォメーションバイアス 調査対象者の自己申告の不正確性により起こる ③交絡・交絡バイアス 別の交絡因子により左右されている場合。 たとえば、大酒のみの人はうつの人が多いといった場合。 この交絡因子について調査し、影響を除くことが特に難しい課題である。 禁酒は無理にしないほうが??? という考え方もあるが、統計的な有意差はなく、さらに病気で禁酒せざるを得なかったという人のことを、バイアス因子として考慮する必要があるのかもしれない。ただ、精神面を考えるとまたさらに問題は複雑になるのかもしれない。
by yakuji-info
| 2006-03-04 08:27
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