ケンコーコムが、サイトでの医薬品を購入する際の安全性に配慮したカウンセリング機能を開発、導入した。
医薬品購入時にウェブ上でケンコーコム専属薬剤師による商品個別の質問を行い、ユーザーの回答内容に対しての服薬説明を行う。禁忌といった服用に適さない場合は購入画面に進めない機能など、対面販売により近づけた形である。
薬事法の一般用医薬品の販売制度のあり方の大筋が決まり、具体的な内容についてつめているところであり、先んじて対策をとってきているとみられる。
さて医薬品のネット販売はどのようになっていくのか・・・
改正薬事法第25条「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの」として一般用医薬品が定義されるおことになると思われるが、一般用医薬品のネット販売については、いろいろと議論がある。
医薬品インターネット販売の歩み
1960年 現行の薬事法制定、医薬品の通信販売が開始
1988年 医薬品の通信販売に関する通知
1994年 インターネットが出現し医薬品のネット販売開始
2004年 医薬品のインターネット通販に関する通知
2004年4月 厚生科学審議会開始(医薬品販売制度改正検討部会)
2005年12月 厚生科学審議会報告書
2006年3月(予定) 改正薬事法案提出予定
改正薬事法案報告書による医薬品の分類
第一類:一般用医薬品としてリスクが特に高い成分を含む
胃腸薬「ガスター10」、発毛剤「リアップ」など 対面販売が必須
第二類:まれにではあっても、日常生活に支障を来す恐れのある成分を含む風邪薬「ルル」、便秘薬「タケダ漢方便秘薬」、
排卵検査薬「ドゥーテスト」、痔の薬「ボラギノール」など 対面販売が原則
(TV電話利用は検討)
第三類:日常生活に支障を来すほどではないが、副作用などにより身体の変調や不調を生じる恐れがある成分を含む
便秘薬「3Aマグネシア」、ビタミン剤「アリナミン」、
整腸薬「ビフィーナ整腸薬」、うがい薬「イソジン」など 対面販売原則
(通信販売は認める)
第二類がどのように検討されていくのか、TV電話利用検討がどのようになっていくのかというところが非常に興味深いところである。