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体外受精した受精卵で遺伝病の有無などを調べる「着床前診断」について、日本産科婦人科学会は理事会で、夫か妻の染色体異常が原因で何度も流産を繰り返す「習慣流産」も対象に加えることを決め4月の総会で正式決定する。(2回連続する「反復流産」も対象に含まれる。)
認められたのは、染色体異常の一種、「均衡型転座」が原因の習慣流産の夫婦。約200組に1組の夫婦が習慣流産で苦しんでいるが、そのうち4.5%が該当するという。 実は、100人の女性が妊娠したとすると、そのうち約12~20人が流産する。年齢的には20歳だと12人程度、30歳台の後半で20人を越える。つまり、100回妊娠すると約12~20回が流産となる。 流産率を15%と仮定すると、2回連続して流産する確率は2.25%(0.15×0.15)であり、3回連続して流産する確率は0.34%(0.15×0.15×0.15)と計算されます。従って2回までは単に偶然が重なったに過ぎないと考えられますが、3回以上繰り返した場合には、単に偶然の重なりでは説明できないために、その他に何等かの因子が関与していると考えるのが自然である。 流産の原因を大きく二つに分けると、胎児の要因と母体の要因とに分かれるが、ほとんどの流産は胎児の要因でおこる。そのほどんどが染色体異常なのです。 減数分裂とそれに続く受精がなかなか難しいらしく、発育を開始した受精卵に染色体が46本そろっていないことも多い。この胎児の染色体異常がおこると多くが流産ということになる。染色体異常をもつ受精卵の多くは、発育を開始はするもののある程度以上は成長することができず出血が始まり子宮が収縮して死んだ胎児を子宮から押し出す。これが流産です。別の言い方をすると流産はある意味では染色体および遺伝子を今のかたちで子孫に残そうという自然の選択作用・自然の摂理だともいえるかもしれない。 流産は主に染色体異常によりおこります 母体の年齢が上がるにつれ, 染色体異常の発生も上昇します. 流産の連続回数がまだ2回の時は, 次の妊娠も流産する確率はまだ30%程度ですが、3回以上流産を連続すると次の妊娠でも流産する確率は50%を越えてしまいます。習慣流産とは流産を3回以上連続することをいい、2回以上流産を繰り返すことを反復流産という。 着床前診断は「生命の選別につながりかねない」と障害者団体などが反対しているが、今回の対象拡大で、さらに論議を呼びそうだ。 学会倫理委員会によると、転座のある夫婦が着床前診断を実施したことで子どもを授かる率と、実施せずに授かる率はそれぞれ68%、68.1%とほぼ同じだという。 一方で、流産の反復による身体的・精神的苦痛の回避のため着床前診断を利用したいと願う心情について、「十分に理解しうる」との理由から、対象に加えることを認めた。 ただし実施には、遺伝カウンセリングの実施や実施施設の資格要件、個別審査などの条件を課している。学会が認めたのは、夫か妻のどちらかに転座と呼ばれる染色体異常がある習慣流産の夫婦だけ。これ以外の染色体の異常を調べたり、男女産み分けに利用したりすることは許されない。 安全面の面からも、受精卵の一部を取り出すことが妊娠、出産、発育で問題を引き起こすのか、長期的な影響もわかっていない。卵子の採取で女性に負担もかかり、慎重な実施が望まれる。 東海大産婦人科が、夫と妻のいずれかに転座があり、流産を繰り返す夫婦28組を調べたところ、17組で免疫異常や子宮の奇形などが見つかった。流産の原因が必ずしも転座だったとはいえず、「着床前診断は習慣流産を解決する金科玉条の方法ではない」と意見もある。 習慣流産に悩む夫婦がおり、学会の決定を待ち望んでいたことも事実だ。ただし、この技術は評価が定まっているとは言い難い。 そもそも今回の学会承認は、神戸市の医師が習慣流産の着床前診断実施を公表したことが端緒で、学会としては独断実施を放置せず、見解を示すことで、一定の歯止めをかける狙いがあるらしい。 【着床前診断とは】 卵子と精子を体外受精させ、受精卵を取り出す。 4~8個に分裂した時期に一部の細胞を取り出し遺伝子・染色体を検査する。 異常があった場合は廃棄又は保存、正常な受精卵のみを子宮に戻し妊娠・出産に至る。 【所見】 安全面については、安全面で長期的な安全性がわかっていない、前例が無いからといって何もしなかったら、はたして文明は発展できたであろうか? 今ある薬も尊い実験動物の命、多くの治験協力者がいて成り立っているのではないだろうか? 毎日私たちが口にしている食べ物だって、すべてが長年食されているものではない。長期的な安全性という面ではわかっていないのである! ただ、学会としても承認したというからには、安全面でのそれなりのエビデンス(根拠)があったのであろうから、そこをもう少しわかりやすく【説明する義務】があるのではと思う。承認された以上は、リスクの話もあった上で、最終的に将来の産まれてくる子のことも考えて慎重に夫婦が選択していく必要があるのであろう。 学会倫理委員会によると、転座のある夫婦が着床前診断を実施したことで子どもを授かる率と、実施せずに授かる率はそれぞれ68%、68.1%とほぼ同じだという。冷静に考えると、これでは意味がない!心情的な問題だけだといえるが、理論的にみると正常な受精卵だけ選択しているのであるから、もう少し確率が違ってもよさそうなものである。この学会倫理委員会が出した数字をそのまま鵜呑みにしていいものかどうか? まさかウソはついてないであろうが、何らかのバイアスがかかっているのではとの疑いの目をもって物事をみるのも大切なことかも知れない。 障害者団体などは、命の選択であるなどとして反対している。産まれてくる胎児のことを考えると勝手に選択されて・・・という言い分もわからなくもない。ごもっともである。 一方で、流産の反復による身体的・精神的苦痛の回避のため着床前診断を利用したいと願う心情もわかる。 「赤ちゃんを抱く日が来るとは思わなかった」 着床前診断によって女児を出産した中部地方の20歳代後半の夫婦は、流産を繰り返した長い道のりを振り返った。 この記事を読むと、傷ついてきた夫婦が最終的に出した決断、この夫婦が前向きに生きられるということであればそれでいいのではないかと思ってしまうのである。やっとの想いで手に入れることができた赤ちゃん。きっと海よりも深い愛情で育ててもらえるのではないだろうか。必要だから産まれてきたのであろうし、決して産んだ親を恨むようなことはしないはずである。それでいいのではないかという気がするのである。それでも親のエゴなのであろうか・・・ 難しすぎる。 私には正直、そういう立場になったことがないからわからない。真剣に考えれば考えるほどわからなくなる。 逃げるわけではないが(って逃げてるか^^)、命にかかわる問題だけに、当事者でない私自身がとやかく無責任にいろいろ言うべきではないのであろう。本当に難しい問題である。
by yakuji-info
| 2006-02-19 22:52
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