厚生労働省、テーラーメイド医療の医薬品の承認は2015年までに
厚生労働省は、2006年2月1日の厚生科学審議会科学技術部会で、厚生労働科学研究の研究開発目標を示した。同目標によると、ファーマコゲノミクスに基づく医薬品の評価手法は、2010年までに確立される模様となった。
これを遅いととるか速いととるか・・・・・・・・
日米欧6ヶ国で取り組んでいたヒトゲノム解読プロジェクトが完了し、ゲノム情報の応用により、医療技術も変化していくことは間違いない。
医薬品について、疾病の原因を遺伝子レベルで特定して、そのターゲットに向けて開発されるケースが増えてくる。(ゲノム創薬) 疾病遺伝子を特定した医薬品であるがためにテーラーメイド医療やオーダーメイド医療ともいわれているが、ゲノム研究を創薬やオーダーメード医療につなげることは、最新のテクノロジーを活用してゲノム科学を進めることよりもむずかしい。ITやナノテクノロジー分野と比べても、とくにバイオ分野は、複雑な生命現象を対象とするだけあって、分析機器の開発、薬の候補物質の探索や最適化、動物実験、臨床治験など、実用へのステップが多いことを考えると妥当な時期なのであろうか。