タミフル、リレンザ・・・ インフルエンザに対する治療薬も実用化されていますが、感染前にワクチンで予防することがインフルエンザに対する最も有効な防御手段。もちろん、手洗い・うがいは大切。
一方、国は、タミフルの買い占め防止や不足時の融通など、安定供給対策を求める通知を都道府県や医療・医薬品業界団体に出している。
厚生科学研究費による「インフルエンザワクチンの効果に関する研究」の報告によると、65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったとしている。また、「乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に対する研究」では、発熱を指標とした場合1歳以上で6歳未満の幼児では約20~30%の発病を阻止する効果があり、1歳未満の乳児では対象症例数も少なく、効果は明らかでなかったとしている。また、日本臨床内科医会の河合直樹らは、0~15歳では1回接種、2回接種それぞれで、発症予防効果は68%と85%、16~64歳では55%と82%と報告している。
★★★国立感染症研究所ページより抜粋★★★
インフルエンザ予防接種ガイドライン
◆予防接種実施規則第6条による接種不適当者(抜粋)>◆
<インフルエンザ予防接種実施要領に基づく接種要注意者>
●心臓血管系疾患、じん臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有することが明らかな者
●前回のインフルエンザ予防接種で2日以内に発熱のみられた者又は全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
●過去にけいれんの既往のある者
●過去に免疫不全の診断がなされている者
●気管支喘息のある患者
●インフルエンザワクチンの成分又は鶏卵、鶏肉、その他鶏由来の物に対して、アレルギーを呈するおそれのある者
<予防接種実施規則第6条による接種不適当者(抜粋)>
●明らかな発熱*を呈している者
*:通常は、37.5℃を超える場合をいいます。
●重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
●当該疾病に係る予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーショックを呈したことが明らかな者
●その他、予防接種を行うことが不適当な状態にある者