平成25年度の医薬分業率は67.0%となりました。
医薬完全分業が古くより発達してきているので医薬分業という概念すらないといわれている欧米に比べると、日本の医薬分業は遅れていました。
医薬分業率は、1975年以前は1%だったものの、1992年には14%、5年後の1997年に26%となり、さらに2003年にはついに50%を超え、2014年には約70%の医薬分業率となりました。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000078783.pdf
厚生労働省では、医薬分業の今後の方向性として、
1.セルフメディケーションの推進
2.地域包括ケアの推進
をあげています。
薬局・薬剤師に求められる機能に関する基本的な考え方
1.最適な薬物療法を提供する医療の担い手
2.医療の質の確保・向上及び医療安全の確保
⇒ 医療機関等と連携してチーム医療を積極的に取り組む
3.在宅医療における医療スタッフ
⇒ 地域における医薬品等の供給体制・適切な服薬支援を行う体制の確保・充実
4.医療の効率化を図る
⇒ 後発医薬品の使用促進・残薬解消
5.セルフメディケーションの推進
⇒ 地域に密着した健康情報の拠点
6.薬学的管理の責任者
⇒ 患者の治療歴・生活習慣も踏まえた全般的な薬学的管理
これから求められる薬剤師としては、ただ単に正確に調剤を行うことはもちろんですが、在宅医療やセルフメディカ―ション推奨、ジェネリック医薬品推奨、24時間対等といった流れの中で、重複投与・相互作用をチェックし重大な副作用が起こるリスクをできるだけ回避するリスクマネジャーとして重要な役割となってきます。
この他
『地域医療介護総合確保基金』
『地域包括ケアシステムにおける薬局・薬剤師の機能のイメージ』
についても資料がまとめられています。
おくすりe 情報:普及啓発、法令検索、統計、最近の話題、薬剤師・薬学教育等の情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/okusuri/index.html
PMDAメディナビ(医薬品医療機器情報配信サービス)
http://www.info.pmda.go.jp/info/idx-push.html