骨粗鬆症というと、高齢者に多い、女性に多いということはイメージできますが、白人はより骨粗鬆症のリスクがあります。
HealthDay News 10月14日では、米国疾病管理予防センター(CDC)によると、骨粗鬆症の危険因子には次のような人は骨粗鬆症になりやすいと言われています。
・閉経後の女性である
・白人である
・高齢である
・体格が小さい
・食事性カルシウムの摂取が不十分である
・運動不足である
これ以外にも、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」によると、家族に骨折歴があったり過去の骨折歴がある場合はリスクが高まります。またビタミンD・ビタミンK不足、リン・食塩の過剰摂取、日照不足、多量のコーヒー、過度の飲酒、喫煙等がリスクを高める要素としてあげられています。
日照問題の件でいうと、白人に限らず日光が当たりにくい高緯度地域の人はリスクが高いと言え、ビタミンD摂取不足などで骨の発達障害となるリスクもあります。
白人はメラニン色素が少ないことも影響していています。メラニン色素が少ないため、同じように日光に当たっても紫外線を吸収しにくいためビタミンD不足になりがちになります。したがって白人は骨粗鬆症のリスクが高くなってしまいます。
特にこれから晩秋から初春にかけては日照時間も短くなり紫外線の照射量が減る季節になります。紫外線によりシミ・そばかすにとっては良い時期ですが、ビタミンDが不足しがちの時期になってしまいます。米国の白人では、男女とも冬の間にビタミンD不足になる人が40%にもなると言われていますが、日本人でもビタミンDが不足しやすくなることがわかっています。ビタミンDが多いとされる鮭、さんま、いわし、いくら、数の子等を意識して摂ると良いでしょう。