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先日、池袋で脱法ハーブによる痛ましい事故が起きましたが、厚生労働省や警察がしっかりとした対応をとらないから、こういった事件が相次いでしまうのではないでしょうか。脱法ハーブは『ゲートウェイ』といって麻薬や覚醒剤の使用にもつながっていくもので、身体に対する影響に関しての知見が少ないものも多く、禁止薬物以上に危険とも言えます。
脱法ハーブは欧米経由で流通し始め、販売店ではお香・アロマ・観賞用として「合法ハーブ」、「合法アロマ」、「合法パウダー」といった名称で販売されています。 厚生労働省では、「合法」という言葉は誤解を招くとして「違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)」の1つとして、販売業者の監視指導を強めていた。 吸引目的で、喫煙具とセットで販売されているケースもあります。 一層のこと、医療関係者以外は、使用できるハーブやアロマを、ネガティブリストではなくポジティブリストにしてしまえば、どうだろうか? つい10年ぐらい前までは、脱法ハーブなんて言葉もなかったし、実際にそんなものがなくてもみんなきちんと生活できていたということを考えれば、この世の中に不要なものと断言できるだろう。 アロマを考えると、アロマテラピストの試験にでるハーブやアロマなんていうのはせいぜい数十種類のはずです。多く見積もっても数百のはずです。 ハーブだって、アーユルヴェーダや民間療法で使用しているハーブを入れてもそれほど多くないでしょう。 食品のように、46通知により規定し、未知のものについては安全性のデータや世界各地での使用実績に関するデータを提出させ、行政がOKを出すというようにすればどうだろうか。それ以外は、ちょっと乱暴かもしれませんが、基本的に原則として「無許可医薬品」として規制してしまうのです。 平たく言えば、ネガティブリストではなく、ポジティブリストにしてしまうのです。行政にもっと権限を持たして、販売店を徹底調査し、説明がつかないものについては全てダメというぐらいの覚悟をもって、徹底的に根っこから取り除かないと、いつまでたってもこの問題は解決しないような気がします。 販売側にも、使用側にも、いくらでも逃げ道があるからです。知らなかった、観賞用のハーブだと思っていた・・・ などなど。 オブラートは、ジャガイモやサツマイモの澱粉から造られる「植物性の多糖質水溶性可食フィルム」として食品になりますが、タバコは食品ではありません。 吸入するものは飲食に供するものでも、塗布するものでもなく、嗜好品となると考え方が一層難しくなってしまいます。吸わなければただの観賞用となってしまいます。人体に対する作用があれば「医薬品」となるので、吸入剤は医薬品になりますが。 薬事法でしばるとなる、薬事法自体が目的法なので、人体に対する作用を期待して使用していないものまで全て、医薬品として規定してしまうというのも少し行きすぎかもしれません。それに吸引していないハーブであれば、単なる観賞用ハーブと言われてしまえばそれまでです。 麻薬としては、精神毒性・依存性といった科学的実証データがないと指定されず、指定されるのに時間がかかってしまいます。したがって麻薬及び向精神薬取締法による規制だけでは、とても脱法ハーブを取り締まることができません。 そこで行われたのが、薬事法による指定薬物での規制です。中枢神経系の興奮もしくは幻覚の作用を有する蓋然性が高く、かつ人体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生する恐れがある薬物や植物を指定薬物に指定されました。 しかし、置換基をちょっといじっただけの別成分が登場したりすることから、昨年2013年から指定薬物の包括規制が始まりました。しかし輸入・製造は行けないが、所持・使用に対しては規制がなかったため、「合法ハーブ」などということで広がりを見せていたことから、ついに今年2014年4月から所持・使用も禁止するという監視指導が始まった矢先の出来事でした。 今回の事件に使用されたハーブは、指定薬物にはなっていなかったといいます。 厚生労働省は、指定薬物として2007年に制度を開始したが、一部の置換基を変えただけのものが多数出回り、ついに厚生労働省も指定薬物を包括指定することにより監視指導に乗り出しています。 現在、医療用の用途を考慮して、114の指定薬物、115号~117号の包括指定薬物群、さらに118で含有植物の規定も行われています。 http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/meisho.pdf さらに今年2014年4月1日には、指定薬物の所持・使用・購入・譲受自体が禁止され、3年以下の懲役又は300万円以下の罰金又はこれらが併科されることになりました。今までは、輸入・製造・販売・授与・販売若しくは授与の目的で貯蔵又は陳列していたものについて禁止されていましたが、使用者側にも厳しい罰則が化せられるようになっています。 脱法ハーブを巡っては、包括指定を考えると、厚生労働省では幻覚などの作用がある1378種類のドラッグを薬事法に基づき規制してきました。 今回、ハーブを提供していたハーブ店は今年3月に違法薬物を販売したとして東京都から行政指導を受けていたといいます。 店への立ち入り検査が行われ、商品の販売中止や在庫の破棄を指示したが、店側が違法性の認識を否認したことから、東京都は警視庁への告発を見送っていた。 こんな甘い対応をしているからダメなのであり、インターネットは介しての販売等、その販売方法も巧妙になってきていて、さらには使用者は一部の暴力団関係者だけにとどまらず、普通のサラリーマン、一般の主婦といった具合に広がりを見せています。 使用者を厳しく取り締まるのもいいですが、ハーブ販売側については、厳しく取締り、輸入・製造元をあぶりだし、徹底的に潰すぐらいの厚生労働省、自治体と警察力を発揮してもらいたいものです。特に、東京五輪に向け、クリーンで真摯な日本人ということを国としてもアピールしたいのであれば、国家をあげて真剣に取り組んでいかないといけない問題ではないだろうか。 「脱法ドラッグ」に代わる呼称名を募集します (医薬食品局監視指導・麻薬対策課)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000050161.html
by yakuji-info
| 2014-07-06 23:44
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