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免疫細胞であるリンパ球は、B細胞・T細胞・NK細胞の3つに大きく分類されます。このうちB細胞は表面に抗原受容体(BCR)があり、ここで特異的な抗原を認識し、ヘルパーT細胞のTh2の補助を得て形質細胞へ分化して抗体産生します。
BCRが抗原を受け取るとB細胞の中でシグナルが出され、B細胞核内に伝わり、そこで機能・増殖・分化を決定している転写因子が活性化されますが、この転写因子が免疫応答を司る蛋白質であるNF-κB(nuclear factor kappa-light-chain-enhancer of activated B cells)です。 つまりこのNF-κBが欠損すると免疫不全となり、過活性により自己免疫疾患やかんの誘導につながると言われています。 NF-κBを活性化させるB細胞の中でのNF-κB活性化シグナルを調節することによってNF-κBの量が調節でき、自己免疫疾患・がん・免疫不全などのさまざまな疾患を制御できる可能性があります。 そして理化学研究所では、このNF-κBの量・活性化を左右、活性化させるために必要最小限の刺激値である閾値を決定するメカニズムについて明らかにしています。 それによるとアナログな分子情報が0か1かのデジタル情報に変換されて、細胞毎のNF-κBの閾値が決められていることがわかりました。 そのNF-κBの活性化のメカニズムにはリン酸化酵素セリンスレオニンキナーゼであるIKKやTAK1のほかにアダプター分子であるCARMA1の重要性が新たに発見されました。 *CARMA1:B細胞のシグナル伝達を転写因子NF-κBに仲介するアダプター分子。 *TAK1:リン酸化酵素セリンスレオニンキナーゼの1つ。さまざまな刺激で活性化されることが知られている。 *IKK:リン酸化酵素セリンスレオニンキナーゼの1つ。IKKα、IKKβ、IKKγ複合体として活性化しNF-κBの阻害因子であるインヒビターであるIκBをリン酸化します。 これらが連携して働いて、B細胞内での情報を伝達し、NF-κBを活性化していきますが、T細胞におけるNF-κB活性化にも必要になっています。 CARMA1とTAK1、IKKが複合亭を形成し、TAK1が活性化されてIKKを活性化し、これがCARMA1の別の部位を刺激してシグナルを増強していきます。そして最終的にはIKKがIκBをリン酸化することでNF-κBが分解されて核内に移行して転写因子として活性化していきます。 この一連の流れで通常は細胞内の情報量は連続したアナログの値として観測されます。つまり細胞刺激量が増えるにしたがって、連続的にNF-κBが活性化します。 ところが、NF-κBの活性化は連続なアナログではあく、細胞刺激量がある一定量になると急激にNF-κBが上がるタクシーの料金メーター型の0か1かのデジタルの値として観測されました。 このメカニズムの解明により、免疫疾患・がん・炎症に関連した新しい治療法や薬剤の開発にも応用されていくことだと思います。 参考 : http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140516_2/
by yakuji-info
| 2014-05-19 05:52
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