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武田薬品工業が、『アリナミンEXゴールド』のCMをネットに載せています。
そのCMストーリーがこちらです。 http://takeda-kenko.jp/cminfo/alinamin_exgold/index.html#story ちなみに、この製品は第3類医薬品です。 登場しているのは、白衣を着た研究員です。 えっ!? これって大丈夫? 俳優さんのどうして効くの? という質問に対して 白衣姿で説明しちゃってます。 「OTC医薬品等の適正広告ガイドライン」では次のように記載されています。 ≪医薬品等適正広告基準10≫ 【医師等のスタイルでの広告について】 医薬関係者又は医薬関係者以外の者を問わず、医師、薬剤師、看護師等のスタイル(服装等)の人が、広告中に登場すること自体は直ちに医薬関係者の推せんに該当するわけではないが、医師等のスタイルの人が広告することは医薬関係者の推せんに該当する。また、芸能人等を使用しても同様とする。 ただし、第1類医薬品等の広告で、薬剤師に相談する場面を製品広告と併記して表現することは、適切な情報提供の観点から差し支えない。 なお、この場合は製品そのものの推奨であるかのような誤認を与えないこと。 つまり、医薬関係者であるかどうかを問わず(研究者という設定であったとしても)、医師等の服装(つまり白衣)の人が、広告中に登場する自体は良いが、その格好で広告してしまうのは医薬関係者の推薦になってしまいます。 もちろん第1類医薬品でもありません。 さて、メーカーの抗弁を考えてみます。 これは研究者です。 背景も薬局や病院ではありません。 ← この抗弁ならアウトでしょう。 これは白衣ではありません。白いスーツです! ← なるほどwww 確かにそれならといいたいが、複数の人が同じ服装です。この抗弁は苦しいでしょう。 製品の説明はしていますが、推奨しているわけでは・・・ ← どうして効くか?の質問に、説明してれば明らかに製品広告です。 そんな悪質なことではないでしょうが、ルールはルールです。しかし私の個人的な見解を述べれば、エビデンスがしっかりしたことをきちんと言っているのでれば、これはエビデンスがしっかりしているものですよ! ということで、逆にウソかホントかわからないエビデンスが弱いものを、いかにももっともらしく広告して消費者に誤認させようとしている広告と区別させるためには、かえって有効なのかもしれないと考えてしまいます。 まあ、メーカーは新発売の当初、3ヵ月ぐらい集中してテレビ広告すれば、そのあと取りやめても当初の役割は達成! ということでしょうか。 新聞・雑誌広告になるのでしょうか http://alinamin.jp/ad/pdf/14m_g01.pdf ゴールドの効き目、輝く! キャッチなので下線を引いて強調しているのでしょうが、「ゴールドの効き目」というのもあやしい表現ですね。 ちょっと強調しすぎのような気がします。 まあ、製品名が「アリナミンEXゴールド」なので、その「ゴールド」だとメーカーは抗弁するのでしょう。 しかし、そのあと、その効き目が”輝く”とまでやっています。 まあ、こんなところまでいちいちチェックして効果保証的だというのも、いかがなものかと思います。 このくらいは、メーカーの工夫の範疇で、こういったところがないと広告はまったくつまらないものになってしまいます。
by yakuji-info
| 2014-04-22 00:57
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