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最近、『重曹うがい』について話題になっていたりします。
重曹でうがいすることで、歯が強化され、虫歯予防や歯周病予防にもつながるとしています。また歯を白くし口臭を抑えるとしています。 実際に欧米の歯磨きを見ると、重曹が入っているものも結構あります。 重曹(炭酸水素ナトリウム)は、化学式:NaHCO3で表されるもので重炭酸ナトリウムとか重炭酸ソーダとも呼ばれることがあります。 弱いアルカリ性で研磨性があり、加熱や酸との反応で炭酸ガスを発生させます。 食品添加物としてベーキングパウダーの膨らし粉や発泡剤に使われるほか、消火剤・研磨剤・精密機器の洗浄・家庭での掃除・洗濯に用いられ、薬では胃酸を抑える制酸剤として用いられます。 <重曹歯磨き> : 良いという意見がある一方、歯を削る心配あり 重曹で歯磨きを2週間くらい続けると、茶渋や黄ばみ、黒ずみ、タバコのヤニなどのステインをすっきり落ち、歯のホワイトニング効果があるといいます。 殺菌・消臭効果で口臭を防ぎ、夜に磨くと朝起きた時に口の中がネバネバしないということも言われています。 一方、重曹は研磨効果が強いので磨き方には注意しなければならず、ゴシゴシすると歯の表面のエナメル質を傷つけてしまいます。 塩分の摂取制限をされている方は注意が必要です。 <重曹うがい> : 虫歯・歯周病・口臭に良いが効果ないという論文も 重曹水を作って食後にマウスウォッシュするだけで口の中の酸を中和し、歯の再石灰化を促します。 塩分の摂取制限をされている方は注意が必要です。 食後の歯みがきの後、500mLのペットボトルに水を入れて、重曹を小さじ半分(2~3g)程度の重曹を入れ、完全に溶かしてから30秒程うがいをする。濃すぎると粘膜を痛めてしまうので、口の中に違和感を感じるようなら薄める。 虫歯菌は食べかすに含まれる糖分から「酸」を作り出します。重曹は弱アルカリ性なので、口臭の元となる酸化物(食べかす)や、虫歯の原因である酸を中和し ます。そのため、口臭が酸化物による場合、口臭を防止する効果もあります。コーヒーを飲むと口内のPHが下がり液の分泌量が減りますが、これにより口内の 細菌が増殖し、口臭が発生します。したがってコーヒーによる口臭の場合も、重曹うがいが良いのではないかという意見があります。 ≪重曹うがいは、しっかりとしたエビデンスに乏しい?≫ Compend Contin Educ Dent Suppl. 1997;18(21):S2-7; quiz S45. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12017930 この論文だと、重曹自体は全く虫歯予防効果はないとしています。 歯周病菌に対しては高濃度で殺菌作用があるとしています。 歯周ポケットから速やかになくなっていくため、 口腔衛生学会雑誌 49(2), 215-221, 1999-04-30 http://ci.nii.ac.jp/naid/110004015340/ この論文だと重曹は濃度とともに再石灰化の傾向が見られたとしてるが、あくまでも傾向であり有意差までには居たっていません。 重曹がうがい薬として虫歯や歯周病予防に使われるという効能は取れていません。 アルカリ性にして酸を抑えると言われていますが、そもそも口の中にある唾液にはもともと重炭酸塩などが含まれているため緩衝作用がありますので、酸が入ってきても中和されます。 そして重曹などのアルカリを作用させても、唾液の緩衝作用があることから、すぐに中性近くになってしまうと思われます。 ≪重曹うがいを作用メカニズムから考察する≫ 重曹自体が弱アルカリ性なので、虫歯の原因である酸を中和して虫歯予防に効果があるかもしれないということは推測できます。 酸が抑えられれば、それが原因で発生してくる石灰化や歯周病等も抑えられます。 歯を白くするということに関しては、重曹NaHCO3は水に溶けてNa+とHCO3- になり、HCO3-イオンがプラスに帯電している汚れに付着し、汚れのついている側もマイナスに帯電させ、汚れを引き離すというロジックは成り立ちます。 しかし、論文だと有意差があるほどの効果はないともされています。 一方、フッ素に関してはエビデンスが高く、歯の再石灰化を促進・フルオロアパタイトを形成し酸に強い歯を作る・虫歯菌が酸を作るのを抑制することが証明されています。 重曹うがい良いかもしれませんが、フッ素入り歯磨きをしなくなるということはしないほうがよいでしょう。 さらに重曹うがいは、濃度を間違えると歯ぐきへの刺激性があったり、研磨効果により歯が削れたり、塩分の問題があったり、歯石の沈着を促進してしまうということも言われています。 エビデンスがはっきりしているわけではないので、安全性との絡みになるのかもしれません。はっきりしていなくても効果がある可能性があるのなら、安全性とのバランスを考え自己責任の上で、重曹うがいをするという選択肢はあるでしょう。 フッ素歯磨きなどの後に重曹うがいを濃度を間違えないようにして、口内に異常があったらやめることが大切です。唾液にもともと重炭酸塩が入っていて、しか も唾液の緩衝作用があるので、このあたりは実際に食事をして、その後の口内pHがどう変化するのかといったものがあれば良いのかもしれません。
by yakuji-info
| 2014-04-18 02:22
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