「販売時における対応」のパターンについて
(「医薬品のリスクの程度の評価」の検討との関連)
1. 「リスクの程度の評価」と「販売時における対応」の関係
「リスク分類」と「販売時における対応」については、どちらか一方を先に確定させることは困難であり、両者のバランスをみながら検討を進め、最終的にその組み合わせを決めていくべき問題。
2. 「販売時における対応」のパターン
【対応者】
専門家が対応しなければならないのか、又は専門家でなくてもよいのか。
※ ここでいう「専門家が対応」には、「専門家が必要に応じて関与できることを前提として非専門家が対応する場合」も含めて考えることとする。
※ 「専門家でない」とは、専門家の関与を前提とせず、完全に専門家以外の者だけで対応する場合のことを指す。
※ ここでいう「専門家」は、一般用医薬品を扱うために必要な資質を有する者を指すが、その資質については、別途議論する。
【説明の有無】
(相談等がない場合にあっても、積極的に)販売側から説明を行う必要があるか、そこまでの必要はないか。
※ ただし、説明を行うためには、自ら必要な専門的知識を持ち合わせている必要があることから、「非専門家」が単独で対応することは不可能ではないか。
【文書の有無】
販売時に説明を行う際、必要事項を記載した説明文書を配布する必要があるか、そこまでの必要はないか。
※ 「説明文書」の内容については、別途議論する。
対応者 販売時における対応方法
パターン1 専門家 口頭説明+文書配布
パターン2 専門家 口頭説明
パターン3 専門家 (積極的な)口頭説明なし
パターン4 非専門家 (積極的な)口頭説明なし
※ パターン3及びパターン4では、口頭説明が全く不要というわけではなく、購入する側から相談があった場合には、当然これに応じる必要がある。
3. 対応のパターンについての検討
●通常の商品とは異なる医薬品について、専門家が何ら関与することなく販売を行うことは適切か。
●購入する側から相談があった場合に、専門家の関与なくして適切に対応できるのか。
●口頭説明を行う際、専門家が対応する場合であっても文書があった方が説明しやすく、消費者側も理解しやすいのではないか。