健康診断で「肥満」「高血圧」「高コレステロール」「高血糖」という生活習慣病の4つの「予兆」を指摘された人は、「異常なし」の人に比べ、10年後の医療費が3倍以上かかることが社会保険庁の調査研究で分かった。
高血糖とされた人は、その43%が10年以内に糖尿病になり、「異常なし」の人の6倍に達する。
調査は、三重県の約2800人が対象で、中心は健診時に40代。1993年度の健診結果と2003年度の診療報酬明細書(レセプト)を照合している。
93年度に(1)肥満度(2)血圧(3)コレステロール(4)血糖値-とも「異常なし」だった人の03年度の医療費総額は平均14万3000円。
すべての項目で異常が指摘された人は45万1000円。
3項目だと21万8000円、2項目だと20万円、1項目だけの人は15万1000円と指摘されたリスク数に比例して医療費は減少。