人間は、ストレスや激しい運動、不規則な生活での疲労で免疫低下がおこり、インフルエンザなどの感染症にかかるリスクが高くなると言われている。
L.ガセリ乳酸菌(OLL2809株)は、アレルギー症状を軽減することが動物試験・臨床試験で確認されているが、さらにストレスもやわらげるという研究が発表された。
エビデンスとしては、免疫低下が抑えられ、動物試験と臨床試験で明らかにされている。
「ストレスをかけた動物試験」と「激しい運動を行った臨床試験」で試験を実施。
ラットに水又はL.ガセリ乳酸菌を14日間与え、最後の5日間、ケージに水を張り浸水ストレスをかけたところ、水を与えたラットでストレスホルモンである血中コルチコステロンが増加し、脾臓NK活性が有意に低下した。
一方、L.ガセリ乳酸菌を与えられたラットでは、血中コルチコステロンの増加が抑えられ、脾臓NK活性低下が見られた。
また、日常的に運動を行っている大学生に、無作為化プラセボ対照二重盲検試験を行い、プラセボまたは100mgのL‐ガセリ乳酸菌含有錠剤を4週間摂取。前後でそれぞれ1時間のエルゴメーター(自転車のペダル踏み運動器)による激しい運動を行ったところろ、摂取後プラセボ群のみ運動によりNK活性が有意に低下し、乳酸菌群では運動後のNK活性の低下が見られなかった。