小林製薬がOTC医薬品のネット販売を中止する
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121231-00000006-fsi-bus_all
現在、医薬品業界でホットな話題になっている『OTC医薬品のネット販売規制』については、昨年2012年4月に東京高裁がネット通販を認める判決を下している。今年に入って早速2013年1月11日には、最高裁が予定されており、ネット販売を認める判決が下される見通しと言われている。
そんな中、小林製薬は試験的に医薬品の通信販売(いずれも第3類医薬品を4品目)を昨年2012年9月から行っていたが、2013年1月をもってこのネット販売を中止する。
小林製薬は売上げの伸び悩みが原因としているが、業界の中では「ドラッグストア業界の反発に配慮したのでは・・・」との見方もある。
本ブログでも注目していた
http://yakuji.exblog.jp/16679658/ が、小林製薬は1月から、一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を中止する。2012年9月に通信販売限定の飲み薬4品目を発売したばかりだが、開始4カ月での撤退となる。同社は売り上げの伸び悩みが原因としているが、真相は違うかもしれない。
小林製薬がOTC医薬品のネット通販を始めた直後、店頭での販売減を懸念したとみられる一部のドラッグストア業界が、消費者の安全性やネット販売に至った経緯などを問う質問状を小林製薬に提出していて、これを受けて配慮した可能性も指摘される。
OTC医薬品業界大手の大正製薬では、2006年から通信販売を行っているが、「OTC医薬品については通販では取り扱わない」という方針を貫くという。
確かにメーカーが販売店に考慮した可能性もあるが、最高裁の判決が出た後、楽天などを中心に、ドラッグストアのネット販売がどのようになっていくのか、またこれに対してどのようなルールづくりがされ、それを行政がきちんと監視指導していけるのか、監視していかなければならない。