Nature Medicineに、アルツハイマー病の病理的変化と免疫分子p40との関連が掲載された。
アルツハイマー病を代表するマウスでの病理学的変化が、免疫系伝達物質遮断で有意に抑制した。
アミロイド-β(Aβ)を含む脳の特有の異常蛋白質蓄積は、アルツハイマー病での中心的な役割を果たすとされている。
これに関連して、マウスで免疫系シグナル伝達物質である特有のサイトカインをブロックすることが、アルツハイマーの典型的アミロイド-β沈着物を減らす可能性が示唆された。
IL-12とIL-23のサブユニットである免疫分子p40が影響を受けたとき、アミロイド-βの低下と深い関連性が示された。
実際アルツハイマーの患者の脳髄液ではp40分子類のレベルがより高くなっていることから、サイトカインIL-12とIL-23自体が病理学的な原因でなく、免疫分子p40の機序が必要ではないかとしている。