OTC医薬品のアセトアミノフェンを含有する製剤について、3月19日付で厚生労働省医薬食品局安全対策課から通知が出されました。
医療用アセトアミノフェン製剤において、副作用報告で関連性が否定できない「急性汎発性発疹性膿疱症」、「間質性肺炎」、「腎障害(間質性腎炎など)」の副作用集積報告があったことを受け、医療用製剤の使用上の注意の「重大な副作用」に合わせて、OTC医薬品にもこれらを反映することになった。
アセトアミノフェンを含有するかぜ薬の注意では、「相談すること」の重篤な副作用の項目
「まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。」に【急性汎発性発疹性膿疱症】と【腎障害】が追加になります。
≪参考≫
【急性汎発性発疹性膿疱症】(Acute Generalized Pustulosis:AGEP)
重篤な皮膚障害。
38℃以上の高熱を伴ない、急速に全身が赤くなったり、赤い斑点がみられ、さらにこの赤い部分に多数の小さな白っぽい膿のようなブツブツ(小膿疱)があらわれる。また全身のだるさ、食欲が無いなどの症状もみられる。
一般に医薬品の服用後数時間~1週間以内に発症することが多く、原因薬剤の中止により2 週間程度で発疹は軽快。