1月7日の朝日新聞に、『CzeekV』に関する記事が掲載された。
http://www.asahi.com/science/update/0106/TKY201201060688.html
『CzeekV』とは、京都大の奥野恭史教授らが、米食品医薬品局(FDA)が公開している薬の副作用報告を独自に整理、日本語で検索できるようにするために開発したデータベースで、医師や薬剤師が、世界の最新の副作用情報を知ることができるようにしたものである。
FDAが公開している1997年から現在にいたるまでの全世界の有害事象レポートデータ(AERS)を独自にデータ整理、日本語による検索と表示を実現した。
「薬物―有害事象(副作用)―適応症」の関係検索機能に加えて、世界主要レギュレーション機関で用いる統計手法による有意性の評価や、国別・年齢別・性別等による詳細統計解析の機能を搭載しており、医療機関や製薬メーカーに有料で提供されている。
(参考)
【世界主要レギュレーション機関で用いられる統計解析手法(シグナル値)】
EMEA(欧州医薬品庁) : PRR(Proportional Reporting Ratio)
Lareb(オランダ薬剤監視センター) : ROR(Reporting Odds Ratio)
WHO(世界保健機関) : BCPNN(Bayesian Confidence Propagation Neural Network)
FDA(米国食品医薬品局) : GPS(Gamma-Poisson Shrinker)
新聞に掲載されたことから一般個人の方々より本製品の使用についてお問い合わせがきているらしい。