化粧肌を解析する光学測定装置を新たに開発
http://www.kao.com/jp/corp_news/2011/20111209_001.html
花王では、エイジングに伴う肌の悩みをカバーして、若く、美しく、健康的に見える化粧仕上がりの実現をめざし、化粧肌の光学特性解析技術の開発と化粧品技術の開発を進めている。
アンチエイジングをイメージするような広告表現はできないが、年齢に応じた化粧品等の効能効果の範囲内のケアの「エイジングケア」を用いた表現が可能となっている。
<可能例>
・年を重ねた肌にうるおいを与えるエイジングケア
・年を重ねた肌にうるおいを与える成分○○を配合したエイジングケア
・年を重ねた貴方の肌に今必要なもの、それはすこやかな肌のためのうるおいエイジングケア
・美しく齢を重ねるために大切なこと、それはうるおいに満ちた肌のエイジングケア
一方、30代は、化粧肌の悩みに、日ごとの化粧のりの悪さがあり、素肌の表面の落屑の日間変動が一因であるとの報告がある。
50代以上は、若年層に比べ素肌表面のキメが粗く、表面の凹凸が大きいことが知られており、ファンデーションがこれらの凹凸の影響を受け、化粧のりの悪さを強調しているとされている。
肌の表面の凹凸や表面と内部から光の反射の測定を一度に実現するために、Optical Coherence Tomography (OCT)という、生体内の構造を深さ方向に非破壊でイメージングする技法に着目し、研究を行なった結果、より深い場所の構造情報をイメージングすることを主たる目的としている近赤外域の低コヒーレンス光源ではなく、可視域のLight Emitting Diode (LED)を低コヒーレンス光源に使用した。
これは広い視野を維持しつつ解像度の高い生体内イメージングを得て可視光による化粧肌の見え方と肌の表面および内部における光の伝搬との関係を明らかにするためである。