富山化学工業株式会社が錠剤タイプの抗インフルエンザウイルス薬「T-705」(一般名:ファビピラビル)の臨床第Ⅲ相試験を終了し、製造販売承認申請を行った。
インフルエンザウイルスは、感染した細胞内で複製を作り、増殖・放出することで他の細胞に感染を拡大。
放出を阻害して感染の拡大を防ぐノイラミニダーゼ阻害剤に対し、「T-705」は、RNAポリメラーゼ阻害剤。ウイルスの細胞内での複製を阻害することで増殖を防ぐ。
ノイラミニダーゼ阻害剤の耐性ウイルスのみならず、動物の感染試験では、ノイラミニダーゼ阻害剤に比べて、投与開始が遅れても薬効を示すことが確認されている。
http://www.toyama-chemical.co.jp/news/detail/110330.html