OTC医薬品のネット販売について規制仕分けの対象となっているが、ねじれ国会のため自民党の肝いりで改正された対面販売を原則とした販売制度を中心とした薬事法について、改正ということ難しいと思われる。
そこで省令以下で対応ということで、リスク区分の見直しという方法で、ネット販売できる医薬品が増えていくのではないかということを当該ブログで記載している。
http://yakuji.exblog.jp/12733827/
それと関連して、2月4日に第1回一般用医薬品のリスク区分の検証に関するワーキンググループが開催される。
議題は、『一般用医薬品(生薬製剤)のリスク区分の見直しについて』となっているが、非公開ということであるが、これは企業秘密や特定の者に利益・不利益を与えるおそれがあるためとしている。
日程を考えると、蓮舫大臣が3月末をめどに規制見直しの方針を閣議決定させ、仕分け結果を反映させる考えを示していることから、つじつまがあってくる。
漢方を中心とした生薬製剤の一部を緩和して、ネット販売できる範囲を広げたというあたりの落としどころをみているような感じを受ける。
生薬については、確かに指定医薬部外品で使用できたり、食薬区分で食品として使用されているのに、漢方処方になると第2類医薬品ということになる。安全性はともかく、効能があるものだからということになるのであろうが、このあたりはどうなっていくのであろうか。
一方、漢方には医療用医薬品もある。満量処方と3/4処方、1/2処方で区分を分けるのか・・・
とにかく今の段階では(生薬製剤)ということであり漢方について議論されるのかもわからず、ましてや非公開となっている段階での推測にすぎない。
今後、ネット販売の問題とも合わせ、注目していきたいところである。