FDAはPlavixを使用している患者に対し、OTCのPrilosec(PPI:オメプラゾール)の使用を控えるように通達した。
Plavixは、日本でも医療用医薬品として販売されており、一般名称は硫酸クロピドグレル。
Plavixは心臓発作の患者に用いる抗凝固剤であるが、プロトンポンプ阻害剤であるオメプラゾールとの併用により血小板凝集抑制作用が約半分にもなるという。
Plavixは、体内でCYP2C19という代謝酵素により活性型に代わるが、オメプラゾールはこの酵素の働きをブロックし、それによりPlavixの作用が減弱するという。
ラニチジン、ファモチジン、ニザチジンなどはこのCYP2C19を阻害しない。