ワクチンはワクチンでも、インフルエンザではないワクチンの話を1つ。
米国で禁煙希望の人に向けて「禁煙ワクチン(The NicVAX vaccine )」が開発され、国立衛生研究所の薬物乱用研究所(NIDA:Naional Institute on Drug Abuse)から1000万ドルの助成を受けて、治験の最終段階である第III相試験が始まった。.
http://www.cnn.com/2009/HEALTH/11/09/anti.nicotine.vaccine/index.html
ワクチンの投与により喫煙者の血中ニコチン分子に抗体が結合し、これにより大きくなったニコチン分子は脳血液関門を通って脳に到達できなくなる。
つまり、ニコチンが神経伝達物質ドーパミン放出させる受容体に到達できなくなり、快感を感じなくなる。
こうして脳に到達するニコチンの量が徐々に減れば、たばこを吸いたいと思わなくなり、禁煙に成功する確率が高まるという仕組みらしい。
およそ1000人の登録患者で第III相試験が行われ2011年の第3四半期には試験の結果が予測される。
たばこ税値上げなんてことにでもなれば、ますます注目されてくることになるかもしれない。