薬事・食品衛生審議会一般用医薬品部会で厚生労働省が提示したスイッチ推奨候補14成分について議論されたが、プロトンポンプ阻害剤(PPI製剤)など6成分が安全性を理由に「要検討扱い」として差し戻された。すでに薬学会が推奨した18成分のうち4成分が脱落していたが、さらに6成分脱落した形となった。
この結果、昨年候補に挙がっている7成分にスイッチ候補リストとして追加するのは、8成分になった。
医療費削減を視野に入れたスイッチOTC推奨の流れもあったが、安全性というキーワードがネックになった。
★スイッチ候補リストとして追加されるのは、次の8成分
フルルビプロフェン : (抗炎症貼付剤)
レバミピド : (胃粘膜保護剤)
ベンダザック : (抗炎症外用剤)
クロベタゾン酪酸エステル : (外用副腎皮質ステロイド)
デキサメタゾン : (口腔内用副腎皮質ステロイド)
トラニラスト : (抗アレルギー性点眼剤)
アンレキサノクス : (抗アレルギー性点鼻剤)
フドステイン : (去痰剤)
★要検討となったもの
アルファカルシドール : (ビタミンD3製剤)<用法の減量が指摘された>
カルシトリオール : (ビタミンD3製剤)<用法の減量が指摘された>
ドンペリドン : (消化管運動調整剤)<禁忌に「妊婦または妊娠の可能性」が問題>
オメプラゾール : (プロトンポンプインヒビター)
ラベプラゾールナトリウム : (プロトンポンプインヒビター)
ランソプラゾール : (プロトンポンプインヒビター)
プロトンポンプインヒビター(PPI製剤)は、安易に使用しては色々な弊がある点が問題視された。
★薬学会が推奨した18成分から落選した4成分
ナジフロキサシン : (外用抗菌薬含有製剤)
コレスチミド : (コレステロール吸収阻害剤)
オフロキサシン : (点眼抗菌薬含有製剤)
ノルフロキサシン : (点眼抗菌薬含有製剤)